ICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)による依存症の診断基準

依存対象が一番
過去1年間に、下記の3つ以上を経験したか同時にあった場合に依存症と診断されます。

▼依存対象への強い欲望あるいは強迫感
特定の物質を摂取する、または特定の行動(ギャンブルなど)を行う強い内的衝動が存在します。

▼行動を管理することが困難。コントロールできない
物質の使用を始めることや停止すること、使用量や行動の頻度と程度をコントロールする能力が低下します。

▼離脱症状(禁断症状)がある(病的な症状)

▼耐性ができて回数や量が増える
同じ効果を得るために必要な物質の量が増加します。これは身体が物質に慣れるために起こります。

▼依存対象に関わる時間が優先され、他の趣味や娯楽を軽視するようになる
物質使用または行動により、他の楽しい活動への関心が著しく減少します。

▼有害だとわかっていても依存対象継続してしまう
物質の使用が明らかな身体的、心理的、または社会的損害を引き起こしているにもかかわらず、その使用を続けます。

これらの基準は、アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症など、様々な依存症の診断に使用されます。ICD-10は、これらの基準をもとに、医療提供者が一貫した診断を行うためのガイドラインを提供しています。依存症の治療と回復は複雑であり、個々の患者に合わせた多様なアプローチが必要とされます。

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