問題行動が表れてから一人で解決するのは難しい? 被害者と加害者、一人で解決はできません!
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依存症専門病院に相談してください
私の子どもがアルコール依存症になったとき、初めは何をすべきか全くわかりませんでした。不安と恐怖でいっぱいでした。友人や家族に相談しても、効果的な解決策は見つかりませんでした。しかし、アルコール依存症治療の専門病院や心理カウンセラーに相談することで、正しい知識を得ることができました。
私は、専門病院での治療プログラムや認知行動療法を専門とする心理カウンセラーのサポートを受けることで、具体的な対処法がわかりました。適切でない専門家にあたった場合でも、諦めずに適切な専門家を見つける努力を続けました。また、自助グループに参加し、信頼できる専門家を紹介してもらうことも有効です。
暴力の連鎖、被害者と加害者の視点を理解する
私の家族の場合、アルコール依存症の問題は単に当事者の問題ではありませんでした。親である私は機能不全家族で育ち、暴力を振るわれ、親戚から性被害を受けるという経験をしました。このような環境で育ったため、私自身も様々な問題を抱えていました。
さらに、夫とは共依存の関係にあり、DVに悩まされていました。夫もまた、子どもの頃に家族から酷い暴力を振るわれて育ちました。このような被害者としての経験が、夫を加害者に変えてしまったのです。これは、夫が暴力を受け入れることで自己防衛やコントロールを感じるための防御メカニズムとして働いていた可能性があります。この連鎖が、私たちの家族にも影響を与えました。結局、離婚に至りましたが、夫が子どもに暴力を振るうこともありました。私は子どもに暴力を振るうことはありませんでしたが、このような環境で育った子どもがアルコール依存症になることは避けられなかったのかもしれません。
このような経験から、被害者にも加害者にもなりうるという視点が重要であることを学びました。暴力の連鎖は止めることができると信じています。どちらの立場にいる人も、一人で問題を解決するのは非常に困難です。専門家の支援を受けることで、被害者がトラウマを克服し、加害者が行動の背景にある問題を理解し、適切に対処することができます。
AA(アルコホーリクス・アノニマス)自助グループや家族会に参加して、当事者と家族が自分と向き合い歪んだ思考を変えてください
アルコホーリクス・アノニマス(関東甲信越セントラルオフィス)12:00~17:30 月・水・金・土 営業 電話番号:03-5957-3506
AAについて聞けます。どこでミーティングが開催されているか、どんなことをしているのか、何でも聞いてください。
私が家族会や依存症者専門病院の勉強会に参加したことで、アルコール依存症についての正しい知識を得ることができました。それまで知らなかったことを学び、正しい判断ができるようになりました。学ぶ前はただただ不安でどうしたらいいのかわからず、とても苦しんでいましたが、学んでからは光が見えてきました。
家族の中に依存症者がいる場合、その家族全員が自助グループや家族会に参加し、共に学び合うことが重要です。自助グループや家族会に参加して理解を深め、当事者が自分と向き合い歪んだ思考を変えることで、互いに尊重し認め合うことができます。これにより、新たな良い関係が築かれ、回復に向かいます。
このプロセスはとても苦しいものでしたが、これをきっかけに自分自身の生い立ちや歪んだ考え方に向き合うことになりました。自分と向き合う作業は避けたいものでしたが、必要なステップであることを理解しました。
依存症専門施設で問題行動について学んでください
専門施設で学ぶことは非常に重要です。知識を得ることで問題意識が高まり、回復や再発防止に役立ちます。専門書を読むことも良いですが、専門施設とのつながりを持つことで孤独感が和らぎます。
例えば、アルコール依存症の治療プログラムに参加することで、自分の行動が他者にどのような影響を与えているかを理解し、問題解決に向けた具体的な方法を学ぶことができます。
知識のない人に相談しても回復しません
他人の人生論や説教を聞くのは役に立ちません。知識のない人に相談しても「甘えている、だらしない」といった言葉で傷つけられる可能性があります。このような言葉は、当事者にとって有害です。
例えば、依存症について何も知らない友人や家族から「もっと強くなれ」、「意志が弱いだけだ」といったアドバイスを受けることがありますが、これは問題の解決にはなりません。こうした言葉を聞くと、「身内でさえこう言うのだから他人が受け入れてくれるはずがない」と思い込み、相談できずに塞ぎ込んでしまうかもしれません。
このような言葉を発するのは、その人たちも何か問題を抱えていて、自分のことで精一杯だからかもしれません。専門家や同じ問題を抱える人々との交流を通じて、正しい理解と支援を得ることが重要です。
回復の近道は、自助グループや家族会、専門施設と連携し話し合うことです
「こんな状態を話すなんて……、こんな状態の人たちと傷の舐め合いをするなんて……」と躊躇するかもしれませんが、似た状況の問題を抱える者同士で語り合うことは心の支えになります。初めは緊張して言いたいことも言えず泣いてばかりかもしれませんが、次第に自分の状況をすらすらと話せるようになるかもしれません。諦めないでください。