性犯罪:性加害者はどうして悪いことをしてしまうの?

血縁関係による性加害

心の問題があるから

性加害者の中には、心の病を持っている人がいます。この心の病は、人が感じたり行動したりするときに、うまく考えられなくさせます。例えば、急に強い気持ちがわいて抑えられなくなったり、いつも同じよくないことを繰り返してしまう人がいます。

薬やお酒の影響

薬やお酒をたくさん使ってしまうと、普段はできる「やってはいけない」という判断が難しくなります。薬やお酒がないときにはできることが、使ってしまうとコントロールできなくなります。

体のしくみ

私たちの体には脳やホルモンがありますが、これらがうまく働かないと、気持ちが高ぶりやすくなったり、怒りやすくなることがあります。そうすると、普通ならばしないような行動をとってしまうこともあります。

どうやって育ったか

人は、小さいころに育った環境や、周りの大人の影響を受けて大きくなります。もし、暴力が多い家庭で育ったり、周りがよくない行動をするのを見て育つと、それが普通だと思ってしまうことがあります。

これらの問題が合わさって、性加害者は自分の行動をうまくコントロールできなくなることがあります。でも、だからといって悪いことが許されるわけではありません。困っている人を助けて、正しい行動をとれるようにするために、お医者さんやカウンセラーが治療や支援をすることがとても大切です。