被害者と加害者 一人で解決はできません

問題行動が表れてから一人で解決するのは難しい?

知識のない人、友人や家族、知り合いに相談しても解決しません

* 病気に詳しい専門家に相談
* 自助グループや家族会に参加
* 専門機関の勉強会に参加

専門家に相談してください

当事者が抱えている病気の専門病院、
当事者の病気に詳しい心理カウンセラー、
心理的な病気の勉強会に参加しているような弁護士
を選んでください。

素人の言葉を真に受けるのではなく、専門家に相談しましょう。
しかし専門家と言ってもさまざまです。
相談者の悩みに対応できない、経験値が乏しい、または理解できていない専門家にあたってしまうと、見当違いの判断をされてしまう可能性があります。
浅い知識で小手先のテクニックでは対応しきれる問題ではありません。

もし、わかっていない専門家にあたって適当にあしらわれたとしても、
プロだと思って頼ったのにと、一度や二度の不適合で諦めないでください。
自助グループに参加して理解のある専門家を紹介してもらうほうが早いです。

自助グループや家族会に参加して、当事者と家族が自分と向き合い歪んだ思考を変えてください

連鎖を止めるには当事者らが意識して自分の育った環境や歪んだ思考(認知の歪み)を変えていく必要があります。
問題行動を表している者を抱える家族は、問題ばかりを考えて自分の人生はどうだったのか接し方はどうだったのか目を逸らしがちです。
問題行動が表れている者だけでなく、それを取り囲む者たちが自分の問題に目を向けなければ泥沼にはまっていきます。
そして、そのうち、お互いに適切な距離を置くことで回復に向かうようになっていきます。

自助グループや家族会に参加して理解を深め、当事者らが自分と向き合い歪んだ思考を変えていけたら、お互いに尊重し認め合うことができます。
そうすることにより、新たな良い関係ができていき回復に向かいます。

専門機関で問題行動について学んでください

やはり、専門機関で勉強をする必要があります。
知ることによって問題意識を持つことは、回復や再発防止に役立ちます。
たくさんの専門書を読むこともいいですが、どこかとつながることによって孤独が和らぎます。

知識のない人に相談しても回復しません

他人の人生論や説教を聞くのは意味がありません。
知識のない人に相談しても「甘えている、だらしない」という言葉で傷つけられます。
こんなものは、弱っている当事者に対して上から目線の、話している本人が気持ちいいだけのオンステージです。

また、身近な人に相談しても
「なぜ止められないんだ」、「狂ってる」、「誰もあんな男と結婚してくれなんて頼んでいない」、「おまえが勝手にやったんじゃないか」、「おまえが愛情をちゃんとかけなかったからだ」
などと慰めではなく批判されたとしたら、
「身内でさえこんなことを言うのだから他人が受け入れてくれるはずがない」
と相談できずに塞ぎこんでしまうかもしれません。

こんな冷たい言葉しか言えないのは、その人たちも何か問題を抱えていて自分のことで精一杯だから優しい言葉を用意できないのだと推測します。

 

回復の近道は、自助グループや家族会、専門機関と連携し話し合うことです

「こんな状態を話すなんて……、こんな状態の人たちと傷の舐め合いをするなんて……」
と躊躇するかもしれませんが、似た状況の問題を抱える者同士で語り合うことは心の拠り所になるでしょう。
はじめは緊張して言いたいことも言えず泣くばかりだったのに、いつのまにか自分の状況をすらすらと話せるようになっているかもしれません。
諦めないでください。

© 2024 COCORON