「最初の一杯」には無力である 5年間、断酒をしていたのに……

ーー自力で断酒はほぼ無理、AAとつながるーー

※アルコール依存症は渇望現象が起きてしまい「最初の一杯」にどうしても手が出てしまう。最初の一杯に手を伸ばしたらお酒が止まらなくなってしまう。

お酒をやめる三本柱は、
1.AA(自助グループ)
2.通院
3.抗酒剤
と病院で学んだのですが、とても元気になってしまったのと、まだ17才だったため、一人でやめていけるだろうと思い、自力で断酒をしました。

お酒をやめ続け、高卒認定資格を取り、留学に行き、浪人をし、大学生になりました。
そして、大学2年生の時に交換留学に行きました。
留学先のお酒の席でシラフでいるのがキツくなり、「最初の一杯」に手を伸ばしてしまいました。

そこから飲み会にたくさん参加しお酒を飲むようになりました。
お酒を飲むとフレンドリーになれて、嫌なことも忘れられました。
またお酒を飲むことだけが楽しみになってしまい、勉強もしなくなり、遊びに夢中になりました。
クラブに行って、異性と遊んで、タバコも吸い出し、別人になってしまいました。

お金にもだらしなくなり、親にまた迷惑をかけてしまいました。
このままではダメだと思い一時帰国し、親に相談し、お酒をやめる決心をして戻りました。
お酒をやめて、無事留学を終えて日本に戻ってきました。

精神状態がおかしくなっているため、お酒をやめた後は食べ物に依存し摂食障害になりました。
また16歳のときに入院していたアルコール依存症専門病院に入院をしました。
摂食障害も止まり、3ヶ月間入院しました。
退院した後は、もう1人ではお酒はやめられないんだと確信しました。
そして、AAに繋がりました。

※AA、アルコホーリクス・アノニマス、断酒を続けるための自助グループ

AAはおじさんばかりで若い人があまりいませんでした。
ですがヤングミーティングという、35才以下のアルコール依存症者が集まるミーティングがあり、そこに行ったら、割と若い人がいました。
私と同い年の人がいたり、20代や30代前半の人がいました。
私からしたら30代前半はおじさんなのですが、皆、似たような経験をしていて共感できる部分が多く安心して分かち合うことができました。
AAに参加していることで断酒を継続できています。

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