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依存症を助長するイネイブリング、イネイブラーになってしまう家族

イネイブリングとは何か? 問題行動への対応

イネイブリングとは、依存症の人が問題を起こすたびに、家族や友人がその問題を解決してしまうことを言います。この行動は、依存症の人が自分の問題に直面し、それを自分で解決する機会を奪ってしまうため、結果的に依存症をさらに悪化させてしまうことがあります。

イネイブラーとは、このような手助けをしてしまう人のことを指します。たとえば、成人した子どもが前日に泥酔して会社に行けない場合、母親が「息子が病気で寝込んでいます」と会社に嘘をついて電話することがイネイブリングです。また、その子どもが居酒屋で酔っ払って暴れ、物を壊した場合、母親が代わりにお金を払って弁償するのもイネイブリングの一例です。

これらの行動は、一見すると優しさや愛情の表れのように見えますが、実は依存症の人が自立することを妨げ、依存症を深めることにつながることがあるため、注意が必要です。

【依存症とその影の支援者たち】イネイブリングって、救いか罠か?

失敗の後始末をしてあげる。
一見、愛情の表れのようで、実は依存症の泥沼を深める罠。
そう、問題の尻拭いをしてしまうのは、あなたが考えるよりも多くの人が無意識にやっていること。

気をつけて! あなたのその「助け」、本当に助けになってる?

依存症というモンスターは、本人の意志とは裏腹に、人生を飲み込もうと暴れ回る。

お金を渡さずにお酒を断つ?
結果、コンビニでの万引き。

お酒を飲みすぎると、居酒屋での大暴れ。
そして、翌朝の二日酔いは、会社を休む理由に……。

こんな時、家族はどうする?
謝罪し、弁償し、また同じてつを踏む。

でもね、これ、実は依存症を助長してるんだよね。
依存する人には、「自分で何とかする力」が必要。
家族が代わりに問題を解決してしまうと、
「まだ大丈夫、何とかなる」と、錯覚してしまう。
そうして、回復は遠のく一方。

だからこそ、大切なのは「見守ること」。
手を差し伸べるのは、依存症の人が「助けてほしい」と心から思った時。
そう、真に助けが必要な時だけ。

「でも、見て見ぬふりで大丈夫? 死なない?」
そう思うかもしれない。
でも、依存症者を本当に救いたいなら、まずは「専門機関に相談する」。
これがスタートライン。
家族だけでも、一歩を踏み出してみよう。

依存症という長いトンネルを抜けるには、依存症者自身の力が必要。
でも、その第一歩を踏み出すのを、家族が真の意味でサポートすることができるのだ。

このメッセージが、あなたにとっての一筋の光となりますように。

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