依存症は自分ではコントロールできない、やめられない

依存症は自分ではコントロールできない、やめられない

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アルコール依存になる理由

依存症としてよく知られているのはアルコール依存です。
お酒は薬物の一種で依存性があります。お酒を飲むとアルコールの麻酔作用により大脳皮質が麻痺します。麻酔作用によって細かいことが気にならなくなり不安が和らぎます。

みなさんの中にも、お酒を飲むことで腹を割って仲良くなれた、気が大きくなって元気よく振る舞えた、リラックスできた、よく眠れた、などのお酒のメリットによって、その場を乗り切った人もいるでしょう。

しかし、もしあなたが不安を感じやすい性格だったらどうでしょう。
その不安となる場を乗り切るために1杯ひっかけてから挑むようになってしまったら、1、2杯のお酒では気を紛らわすのに足りなくなっていきます。
お酒への耐性がついて、だんだん少しの量のお酒では気が紛れなくなり量や回数が増えていってしまうのです。

お酒の量や回数が増えてしまうのはなぜ?

依存症は自分ではコントロールできない、やめられない

お酒の量や回数が増えてしまう理由は、快楽物質ともいわれるドパミンを強制的に分泌することで脳内ドパミン神経系回路の機能が低下するためです。
そうすると、気を紛らわすために、もっとたくさんのお酒が必要になってしまいます。
さらに、お酒の量が増えるだけでなく、ドパミンの機能が低下することによって、いままで感じられていた喜びが感じなくなっていきます。
普段の喜びや楽しさを感じられなくなり、興味を持てることは依存対象のお酒だけとなってしまうのです。

お酒、依存対象の優先順位が1番になってしまうとどうなるか?

この状態が悪化しお酒が唯一の喜びになってしまうと、あなたの周囲、学校や会社、家族に迷惑をかけてでもお酒を優先とするようになってしまいます。
学校や会社など当たり前のように行かなければならない場所へ遅刻して行かなくなったり、注意散漫になって何も集中できなくなり何かしら迷惑をかけるようになります。
またアルコール依存症になって家に引きこもりお酒ばかり飲んで、家庭内暴力や暴言、育児放棄、さまざまな問題を引き起こすようになります。

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