止められない誹謗中傷・嫌がらせは依存症

ICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)による依存症の診断基準
過去1年間に、下記の3つ以上を経験したか同時にあった場合に依存症と診断されます。

・依存対象への強い欲望あるいは強迫感。
・行動を管理することが困難。コントロールできない。
・離脱症状(禁断症状)がある(病的な症状)。
・耐性ができて回数や量が増える。
・依存対象に関わる時間が優先され、他の趣味や娯楽を軽視するようになる。
・有害だとわかっていても依存対象を継続してしまう。

匿名性とネットでのいじめの問題

インターネットで自分の名前を隠すと、自分の行動に対する責任感が薄れることがあります。このような状況では、普段はしない誹謗中傷の行動がとりやすくなります。この行動は、他人からの否定的な反応を招き、加害者自身も精神的な苦痛を感じることがあります。

ドーパミンと悪循環の理解

インターネットでの誹謗中傷は、短期間の楽しさや満足感を感じさせ、これによってドーパミンが分泌されます。しかし、この行動を続けることでドーパミンに対する脳の反応は弱まり、普段の活動から喜びを感じにくくなることがあります。その結果、さらに多くの誹謗中傷を繰り返すことで悪循環に陥ります。

自己コントロールと専門家の役割

依存状態になると、自分で自己をコントロールすることが難しくなります。この問題を解決するには、自分の行動に対して責任を持ち、難しい場合はカウンセラーや専門家に相談することが大切です。専門家の支援を受けることで、健康的なストレス解消法を学び、誹謗中傷の行動を改善する手助けができます。

インターネット上で自分を隠しても、その行動が実際の世界でどんな影響をもたらすかを常に考えて行動することが大切です。オンラインでの行動も現実の世界の一部だと理解し、いつも誰かが見ていると思って行動しましょう。そして、何か問題が起こった時は、家族や友人、先生に相談する勇気を持つことも重要です。

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